発動機のレストアと運転

三菱かつら H3A 

新三菱重工京都製作所にて生産されたエンジンです。付近の地名から、かつら(桂)と名付けられました。
新三菱重工の相模原ではダイヤ、名古屋ではメイキと言う名のエンジンが生産されていたようです。
大きさ等によって何種類か有るようです。このエンジンはH3型でAは初期型と言うことでしょうか。
小振りな大きさで、他の発動機と比べ、重量軽く、1人で動かすことが出来ます。
全般に三菱かつらエンジンは入手しやすく、低価格です。マニア受けしませんが入門用にぴったりです。

性能表
始動用燃料  運転用燃料 常用出力 最大出力 回転数  始動方式 
ガソリン 灯油 3馬力 3.6馬力 クランク軸3200rpm ひも引っかけ式
       
各部寸法(おおよそ)
高さ 重量
600mm 400mm 350mm 40kg位

 

購入時の状況

クランクは軽く回転しました。また、プラグに火は飛びました。写真の通り各部に汚れが固着しています。
キャブレター、スロットルレバーとリンク部は固着して動きません。燃料タンク内は錆があり、そのままでは使えません。マフラーは取り付け部が欠損しており、外れたマフラーは付いてきましたが、錆がひどく再使用は無理です。
エアクリーナーは本体のプラ部分が割れており、再使用は無理です。
機関自体はさほど酷くなさそうですが、冷却水タンク、ジャケットは錆と湯垢とですごい状態になっています。
また、冷却水ホッパー部の鉄製の漏斗のような物は錆にて穴が開き再使用は無理な状態です。


作業風景


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